令和6年6月の定例会では、小笠原村の議会が重要な議案の審議を行っている。特に生活インフラや高齢者施策について多くの議論が交わされた。村の水道問題と高齢者支援の姿勢が注目を集めている。
特に高齢者支援についての議論が重要であり、安藤重行議員は高齢者の単身世帯問題や住まいの確保について質した。高齢化が進む中で、特に母島の一般住宅と都営住宅における高齢者の問題を具体的に提起した。「高齢者が安心して暮らせる社会の確立が急務である」と述べ、地域での支援体制構築を求めた。その後、村長の渋谷正昭氏は、「村として移住者の受け入れ体制を整えていく」と強調し、医療や福祉のさらなる充実を図る意向を示した。
また、時雨ダムの取水トラブルに関する問題が取り上げられた。水道課は、「流入障害により、取水ポンプが劣化したため、故障が発生した」と説明。今後、予備ポンプの確保や維持管理強化に注力する方針を示した。平野悠介議員は、「これらの問題や水道の安定供給への疑問を持つ」と指摘し、再発防止に向けた取り組みの重要性を訴えた。
さらに、村外からの人材不足も議題に上がった。公共機関が適切な技術職の確保に苦心しており、具体的な対策として、詳細な告知活動や募集条件の見直しが進められていると総務課長が説明した。毎年の技術職試験の見直しも必要だと強調された。
最後に、オガサワラオオコウモリによる農作物被害や食害対策についても言及され、農業者との連携による今後の取り組みが求められた。