令和3年6月24日に開催された小笠原村議会の定例会では、重要な報告と条例案が提出された。
議会では、特に令和2年度の繰越明許費繰越計算書に関する報告が強調された。村長職務代理者副村長の渋谷正昭氏は、財政の透明性を確保するため、詳細な経費の説明を行った。これによれば、特に新型コロナウイルスワクチン接種に関連する事業が大きな割合を占めており、これに対する国の補助が重要であることが指摘された。
続いて、小笠原村税条例の改正提案も議題に上がった。この改正は、給付金タスクの拡充を視野にいれたものであり、児童福祉に直接影響する。総務課長の杉本重治氏は、改正の必要性を説明し、議員からの質疑はなかった。
また、斜面対策や擁壁築造工事に関する契約の締結が報告された。この工事は母島の保育施設に関連し、契約金額は8,069万6,000円にのぼることが報告された。議長の池田望氏は工事契約の承認を求め、他の議員も賛同の姿勢を示した。
さらに、令和3年度の補正予算が提案され、特に子育て世帯生活支援特別給付金に関する予算の増額が話題となった。この施策により、より多くの家庭が支援を受けられることが期待されている。この件についても、議論は順調に進み異議なしとされた。
そのほか、報告された改正条例案には会計年度任用職員の給与改定も含まれており、薬剤師職の追加が必要とされる理由が説明された。これらの改正や予算案は、全会一致で可決された。
最後に、議員の派遣についても議論され、万全を期するため、議員を滋賀県に派遣することが決定された。今回の議会では、村の未来に向けた重要な方針が決定され、議会の合意形成が見られたことが特に注目されている。