令和5年第1回小笠原村議会臨時会が5月10日に開催された。この臨時議会では、新たな議長及び副議長の選出が行われた。
議長選挙では、池田望君が選ばれた。彼は「議会運営を円滑にするよう努力する」と述べ、期待を寄せる議員たちに協力を求めた。副議長には安藤重行君が選出され、「重要な責務を感謝して」、議会の運営を補佐する意向を示した。
常任委員および議会運営委員の選任に関する提案もあり、いずれも異議なしとのことで可決された。これにより、議会の円滑な運営体制が整う形となった。
また、6件の報告が行われ、特に小笠原村の税条例に関する改正案が注目された。村長の渋谷正昭君は、この改正が地方税法の改定に基づく必要な措置であることを説明した。これに対し、質疑応答が行われ、清水良一議員は新たな税改定が村民に与える影響について具体的な質問を投げかけた。
続いて、令和4年度小笠原村一般会計補正予算が報告された。この補正予算は、モニタリング調査や新型コロナウイルスによる影響に対応するための内容であり、総額は54億6,837万円にのぼる。
5件の報告後、令和5年度の一般会計補正予算案も上程され、特に新型コロナウイルスワクチン接種に関連する予算が必要とされる状況であることが強調された。バイバイの支出も計上され、それに併せてワクチン接種の体制確保が求められた。
この他、新型コロナウイルス感染症対策条例の廃止についても討議され、条例内容が国の方針変更を反映したものであることが説明された。村長は今後の村政運営において各議員との協力を通じて、村民にとっての利益を追求していく意向を強調した。