令和5年3月の定例会が開かれ、複数の議案が審議された。
今回の会議では、補正予算を含む約30件もの議案が提出された。また、個人情報保護や健康保険の条例改正など多岐にわたる内容であった。
報告第1号として提案された「令和4年度小笠原村後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)」は、普段は議会の議決が必要な事項であるが、緊急性から専決処分が行われた。村長の渋谷正昭氏は、その必要性を説明し、原案通り可決された。
また、議案第1号として提出された「小笠原村国民健康保険条例の一部を改正する条例(案)」については、国の法改正に伴う調整を行うもので、賛成多数で可決に至った。村民への影響もあり、村民課長の嶋 太郎氏が詳細な説明を行った。
さらに、「中ノ平自立支援農業団地条例の一部を改正する条例(案)」も討議され、可決された。安藤重行議員が順次、農業関連の条例の必要性について質疑し、政策の方向性を確認していた。
重要な議案の一つである「小笠原村個人情報保護条例を廃止する条例(案)」についても、村長が説明を行った。新たに国の法律に準拠する形で施行されるため、全体の法律制度がより一元化される形になる。これに伴う変更についても、担当課の杉本重治総務課長が詳細に説明した。
最終的に、令和5年度の予算関連の議案が続いた。一般会計予算、特別会計予算などが相次いで可決された。特に、令和5年度一般会計予算の規模は56億762万8,000円に達し、村の様々なサービスに資金が充当される計画であることが示された。