令和3年第4回小笠原村議会定例会が開かれ、複数の議案が審議された。
今回の議会では、昨年の電気使用量に関し、各施設の状況評価がなされた。環境課長の嶋太郎氏は、特に情報センターの増加した電力使用について述べ、これは通信機器の冷却のためと説明した。さらに、地域福祉センターや診療所での使用量が減少している背景には、管理や節電の努力が挙げられると強調した。
また、一般質問では軽石問題について、築舘俊一氏が、定期船の航路や漁業への影響を懸念し、村の安全対策を求めた。村長の渋谷正昭氏は、軽石の影響は少ないものの、状況を注視し必要な手を打つ考えを示した。
さらに、安藤重行氏は平和の鐘周辺の通学路の危険性や、コロナ禍を受けた診療所の隔離体制について質問した。村長は、村民の安全を確保するため、交通安全対策や感染症対策についてしっかり取り組むと答えた。
また、環境課長は地球温暖化対策の実行計画を報告し、村内の電気使用量が全体で減少している現状について評価しつつ、さらなる省エネ対策が必要であると認識を述べた。
稲垣勇氏による一般質問では、ネズミ対策が取り上げられ、環境課長は、関係機関と連携した取り組み状況を報告した。村では、農作物への影響を懸念しながら、対策を進めていることが確認された。
議会は、コロナ禍における種々の感染症対策や、村民に安全・安心な生活を提供するための施策を中心に審議を進めており、村内の交通安全や環境問題にも引き続き注目が集まっている。議会は今後も引き続き村民の意見を尊重しながら、様々な施策を講じていく方針である。