令和3年第3回小笠原村議会定例会が開会した。この会議では、令和2年度の財務報告や村民への新型コロナウイルス感染症対策が優先的に議題として扱われる。
村長の渋谷正昭氏は、森下前村長の急逝を受けて就任し、これからの村政について強い決意を新たにした。特に、おがさわら丸を利用した地域への行動制限や、感染者の発生時に対応するための滞在施設などについて言及した。また、コロナ禍における体制の強化も重要な課題と語った。
コロナウイルス対策に関しては、特にポジティブな取り組みが求められている。市民、特に観光業関係者にとって、観光振興と地域経済への影響が大きい。村はこの状況を踏まえ、観光促進のための施策を積極的に盛り込んでいる。
議会では、報告第16号から報告第18号について、令和3年度の一般会計補正予算が専決処分されている。これには一定の財源を確保し、市民へのサービス充実を目指すものである。また、村民にとっては生活福祉に直結する重要な施策が含まれており、議員からも賛同の声が上がった。
また、議案として提出された小笠原村新型コロナウイルス感染症対策条例改正案については、安藤重行議員が具体的な施策を問う。村長はこの議案が村民にとってどのように役立つかを強調し、村民の協力が不可欠であると訴えた。
さらに、旧島民の地位保全や硫黄島での遺骨収集についても、村長が強い意向を示し、今後の課題として取り組む方針を示した。議員との質疑応答でも多くの意見が交わされ、村の政策に対する市民の理解を深めることが目指されている。また、海洋ごみ問題に関しては、環境課が積極的に取り組みを進めており、問題解決に向けた環境整備も急がれている。
このように、多くの議題が取り上げられたが、今後の村政について村民からの期待がかかっている。特に、村長が取り組みを約束した義務教育や生活支援策については、今後の成果が求められる。