令和5年2月15日、鳴門市議会は第1回定例会を開催した。今期のテーマは、様々な議案の審議に加え、市が直面する諸課題に対する市長の所信表明が行われた。
期日や会期については、28日間の定例会が決定された。一方、有力な議案としては、第1号議案から第28号までの多岐にわたる予算関係の議案が審議対象となった。
市長の泉理彦氏は、危機管理体制の充実に言及した。特に南海トラフ巨大地震に備え、国や県との取り組み、民間企業との連携を強化するとともに、災害時の連携協定の締結を進めていると強調した。
さらには、徳島ヴォルティスの新体制が改革の期待を呼んでいる。新監督のもと、開幕戦が近づいており、地域住民にも応援を呼びかけた。また、高校生からの政策提言も受け入れ、若い世代と連携してまちづくりに取り組む考えを示した。
令和5年度の予算案では、約3億2,500万円の子育て支援の予算が計上されており、これは前年の2倍に相当する。この新規事業のうち、2歳児保育料の無償化や就学前障がい児発達支援の無償化が含まれ、経済的負担の軽減が図られる。
さらに、鳴門市では、子育てや教育に対する施策が手厚く展開される。例として、オンラインの英会話学習やAIを駆使した学力向上支援など、新たな教育プログラムが導入される。
また、地域の魅力を活用した観光事業なども計画中で、環境保全と地域活性化を両立させる取り組みが謳われている。
このように、鳴門市では現状把握と新しい施策の推進によって未来への礎を築こうとしている。市長は市民との連携を重視し、持続可能な社会の実現に向けた道筋を描いている。