令和元年12月20日に行われた鳴門市議会の定例会では、議長及び副議長の辞職に関する議案等が審議され、重要な人事が決定された。
論点となったのは、大石美智子氏の議長辞職と新たに選出された宅川靖次氏の議長としての就任、さらに山根巌氏の副議長辞職と松浦富子氏の副議長への選任である。議長辞職に際し、大石氏は、「この1年間、多大なご協力をいただき感謝している」と述べ、女性議会や防災規範の策定に尽力したことを振り返った。
また、宅川氏は、「市民に寄り添う開かれた議会を目指す」と新たな議長像を示した。続いて、山根氏も副議長辞職の挨拶を行い、議員としての活動への意欲を新たに表明した。投票の結果、宅川氏が12票、林勝義氏が9票を獲得し、会議規則に基づき宅川氏が議長に当選した。
松浦氏は副議長に当選後、「議長を補佐し、議会運営のさらなる活性化に貢献する」と就任の挨拶を行った。これに対し、泉理彦市長は「新しい議長、副議長の就任を心から祝う」と述べ、議会運営の重要性を強調した。市長は地方創生に向けた「鳴門未来づくり総合戦略2020」の策定も要請した。
議会は多くの重要な議案が審議された後、監査委員の選任なども行われ、三津良裕氏が新しい監査委員として就任し、他の議案についてもすべて原案通り可決した。市長は今後の行財政の持続可能性について言及し、さらなる協力を求めた。議会全体の運営と市民福祉の向上への期待が込められた。
最後に、議長の宅川氏も「協力をお願いしたい」と語り、会議は円満に閉会した。今後の鳴門市議会のさらなる発展が期待される。