鳴門市議会が令和3年5月18日に開催した臨時会では、新型コロナウイルス関連の議題が多く取り上げられた。
市長の泉理彦氏は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた緊急支援策について詳述した。特に、飲食店への一律2万円の支援や、子育て世帯への特別給付金について強調した。対象となる低所得の子育て世帯には、独り親世帯が優先され、1児につき5万円が支給される。
新型コロナウイルスワクチン接種についても言及があり、泉市長は市内の65歳以上の高齢者や医療従事者への接種が進んでいると説明した。具体的には、約1万人が接種対象となっており、医療機関との連携を強化して円滑な接種を目指すと述べた。
さらに、議題には令和2年度の一般会計補正予算が含まれ、この補正は新型コロナウイルス感染症対策に関連している。財源の確保には地方交付税やふるさと寄附金が利用される見込みだ。
議案の中には鳴門市道の駅の新築工事に関する請負契約も含まれ、建築及び電気工事の契約が提案された。これらは市の経済活性化に寄与することが期待されている。
この臨時会では、障害者や高齢者への医療支援も重要な課題として挙げられた。泉市長は、この地域の高齢化問題に対処するため、医療体制の充実を図るとした。
また、議会に提出された各議案は速やかに委員会に付託され、この後の議論が待たれる。市民からの関心も高まり、第3波の影響による市民生活への不安が広がっているだけに、議会の動向が注目される。