令和6年鳴門市議会の第1回定例会が開催され、様々な議題が討議された。
市長の泉 理彦氏が議会を招集し、先に行った諸般の報告が行われた。
まず、会期が2月19日から3月14日までの25日間に決定された。次に、あらかじめ提出された議案が一括で議題にかけられた。特に注目されたのは令和6年度の一般会計予算案等の承認の件である。
令和6年度の一般会計予算案について、泉市長は所信表明を行い、南海トラフ地震への防災対策が喫緊の課題であると強調した。具体的には、南海トラフ地震等防災・減災対策推進計画を策定することを挙げ、地域の関係機関と連携して、効率的な防災対策の実施を目指すと述べた。
また、先日の能登半島地震に触れ、被災地への救援活動や義援金募金を市内で実施していることを紹介し、市民の支援を呼びかけた。
議案の中から、令和6年度の国民健康保険事業特別会計予算についても言及され、今後の健康保険制度の充実を図る意向が示された。さらに、高齢者医療に対する予算も同様に提案され、福祉の充実を図る重要性が強調された。また、令和6年度の介護保険事業特別会計予算にも言及され、地域の高齢者を支えるための取り組みが期待されている。
納涼花火大会や阿波おどりなどのイベントについても触れられた。特に、阿波おどりの開催については日程が8月9日から11日と決まった一方で、納涼花火大会は令和6年度は中止する方針が示された。
地域住民への配慮が考慮された結果であると泉市長は述べた。
市の取り組みの中でも注目の新規事業として、ポケモンマンホールの設置が挙げられた。株式会社ポケモンから寄贈されたデザインに地域の特産品が反映されたマンホールが市内の公園に設置され、観光振興のための新しい試みであることが期待されている。
その後、議案の質疑が無く、各議案について所管の委員会に付託されることが承認された。市が抱える課題や新たな取り組みの進展に今後も注目が集まる。