令和3年2月24日に開催された鳴門市議会定例会では、市政に関する一般質問が行われ、様々なテーマについて議論が交わされた。
議題の中心には新庁舎整備事業と新型コロナウイルス感染症対策があり、市内の現状や今後の展望が示された。特に、鳴門市の新庁舎整備事業については、約73億円の事業費が見込まれている。この中には、庁舎の建設だけでなく、既存施設の解体費も含まれ、令和5年11月末の完成予定について泉市長は「円滑な進捗を目指す」と述べた。
また、コロナ対策については、特にワクチン接種の取り組みが強調された。今後の接種対象者には、高齢者が優先され、接種体制の整備を進めることが確認された。健康福祉部長の天満秀樹氏は、「市は医療機関と連携し、スムーズな接種を実施する計画」と明言した。
議長の林勝義氏により、地域づくりを支えるコミュニティ活動についても話が及び、助け合いや支え合いの重要性が再確認された。特に新型コロナウイルスによる影響で地域活動が減少し、絆が弱まる中でのコミュニティの必要性が語られ、今後の取り組みについて参加者は意義を感じた。
三津良裕議員が提起した自転車活用推進計画は、自転車フレンドリーなまちづくりを通じて、地域の人々の健康促進や観光振興に寄与する意義が説明された。この計画は、自転車道の安全対策に焦点を当てており、周辺のインフラ整備も視野に入れたもの。
またフレイル予防推進事業においては、地域60歳以上の高齢者を対象に、健康維持を促す新たな取り組みが導入されることが示された。市は今後も高齢者が住みやすい環境整備を行っていく旨、福祉部長が説明した。