令和2年12月14日、鳴門市議会において、重要な報告が行われた。
市長の泉理彦氏は、鳴門市内で発生した職員による犯罪に関連し、被害者への謝罪を表明した。この件は、12月9日に市民環境部環境局の職員が逮捕されたことに起因する。
市長は、昨年4月にも消防署での横領事件があったことを引き合いに、信頼回復に向けた綱紀粛正と服務規律の徹底を誓った。議会ではこれに対し、全議員が理解を示した。
また、日程第1では、専決処分の承認及び令和2年度の2つの補正予算が議題となった。中でも、議案第78号の一般会計補正予算は、新型コロナウイルス感染症の影響に対する支援策として、各種対策を盛り込んでいる。
具体的には、感染拡大防止策や市民・事業者への経済支援が中心である。この補正予算について、予算決算委員会の橋本国勝委員長が詳細を報告し、教育施設の手洗い場自動水栓化などを例に挙げ、約700ヶ所の自動水栓化を計画していることを説明した。
さらに、特殊勤務手当に関する条例の改正も重要な議案として採決を行った。この改正は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に従事した職員に特別手当を支給する内容である。
議会において、多くの議員から賛同を得て、原案通り可決された。また、鳴門市の火災予防条例の一部改正も同様に賛成多数で承認された。これは電気自動車普及に伴い、高出力急速充電設備の基準の改定を目的とするものだ。
一方、女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める請願も採決され、全会一致で可決された。この施策は国際基準に則った取り組みを進めるものであり、議員からも強い支持があった。
議会は、女性に対する差別を撤廃するため、日本政府が速やかに選択議定書を批准するよう求める意見書を採択した。意見書の提案者である大石美智子氏は、条例の実効性を確保するために、国際的な基準の適用の重要性を強調した。
最後に、会議はすべての議事を終了し、次回の再開は12月18日午前10時から予定されている。