令和4年9月15日の鳴門市議会では、重要課題に関する様々な議題が討議された。
市長の泉 理彦氏は、議案第54号として鳴門市新庁舎整備事業に関する工事請負変更契約の締結を提案した。この議案は地方自治法に基づき、議会の承認を求めるものである。議案については特に質疑はなく、順調に委員会審査に送付された。
さらに、議題には市政に関する一般質問も含まれ、特に「観光行政」や「子育て支援」、「公園整備事業」などの地域に密着した問題が浮き彫りとなった。12番の三津良 裕氏は、特に鳴門海峡の渦潮を世界遺産登録に向けた進捗状況についても質問した。
泉市長は、観光の振興が地域経済の活性化に寄与することを強調した。同時に、貴重な文化資産としての藤井美術館や板東俘虜収容所関係資料も、世界の記憶に登録されることを目指していると述べた。
また、公園整備事業についても賛同の意見があったが、劣化した遊具や老朽化した設置物のメンテナンスが求められる現状が指摘された。鈴木 花子議員は、特に安全管理や清掃の充実を要望した。
子育て支援では、いじめや不登校に対する取り組みについても議論された。教育委員会の小川 潤二次長は、いじめ問題について透明性を持ったアプローチを行い、早期解決に向けた対策を講じているとの報告があった。
公有財産のマネジメントに関する検討も進行中で、長浜 賢一議員からは市の空き家や遊休地についての情報管理体制の強化が求められている。
市は地域資源をもっと活用し、観光産業と通じた交流人口の増加を図ると共に、公共施設の適正配置を進める方針を示している。全体的な施策が鳴門市民のより良い生活と幸福に寄与することを願う議論が展開され、引き続き市民の意見を反映させながら透明性ある運営を求める姿勢が見られた。
このように、鳴門市議会では多様なテーマが議題に上り、有意義なやりとりが行われた。市民の意見を基にした食育推進や文化財保護にも注目が集まっており、更なる進展が期待される。