令和5年6月21日、鳴門市議会において、戦争の歴史や農業行政に関する一般質問が行われた。特に、戦争の歴史についての質問は、地域の歴史を次世代に伝える重要性を訴えるものであった。
6番の三津良裕氏は、鳴門の戦争の歴史を振り返り、特に宝塚海軍航空隊予科練習生の救助事件について詳細に言及した。"この事件は、昭和20年8月2日に発生し、82名の予科練習生が命を落としました"と述べ、兵士たちの悲劇を記憶に留めることの意義を強調した。
また、三津良氏は、鳴門市とその周辺の戦争の犠牲者数を具体的に挙げながら、歴史教育についても言及。"私たちは、過去の悲惨な経験を忘れてはならず、未来に向けた平和教育を行うべきだ"と語った。教育長の三浦克彦氏は、学校での歴史教育の取組みを説明し、地域の史実を学んでいくことが大切であるとの見解を示した。
一方、農業行政についても多く質問が寄せられた。三津良氏は、鳴門市農業振興計画について詳しく問うた。市の農業は減少傾向にあり、"担い手の確保が急務である"と強調した。これに対し、阿部聡市産業振興部長は、"農業の持続的発展を目指し、地域特性を生かした施策を進めている"と答えた。
他にも、生活保護基準の引き上げを求める請願が議題に上がり、物価高騰で困窮する市民の声も反映されていることが示された。