令和3年鳴門市議会での一般質問が行われ、市の未来を見据えた様々な施策について議論が重ねられた。
特に、教育行政に関する質問が多く取り上げられた。山根 巌議員は、徳島県立鳴門高等学校の魅力化を強調し、市としての支援を求めた。彼は、学区制廃止に向けた取り組みを評価しつつ、鳴門高校が地域を支える人材を育成する役割を担っていることを指摘。地域活性化への寄与とともに、生徒が自ら進学したいと思えるような学校作りが重要であると述べた。
教育次長の大林 清氏は、鳴門高等学校が地域の教育の中心であることを認識していると答え、地域連携を深める意向を表明した。また、全国の高校改革の動向を受け、特色ある学校作りに向けた取り組みを進める考えも示された。
次に、公私連携施設運営法人についての質問が相次いだ。市は明神幼稚園を公立として存続し、成稔幼稚園を民営化する計画を進めている。この試みに対して、民間事業者の参入が少なかったことに関する疑問が呈され、入札条件の見直しを求める声もあった。
一方、公共施設の総合管理計画についても意見が集まった。92か所の集会所の廃止や集約の検討が進められていることに対し、市民の理解を得るための方策が求められた。市の尾崎 浩二事業推進監は、住民説明会を通じて意見を収集し、適切な対応を図ると約束した。
新型コロナウイルス感染症対策では、平塚 保二議員が感染症対策における市の役割について質問をし、保健所との連携の重要性を訴えた。市は市民に適切な情報を周知しつつ、保健所と協力して感染症に対処していると説明した。今後も市民の健康を守るため、迅速な情報提供を実施する考えが示された。
最後に、災害時の避難所運営に関して、潮崎 憲司議員が新型コロナウイルス対策に基づく運営マニュアルの必要性を指摘。具体的には、感染症対策が施された避難所の開設についての質問が続いた。市は避難所における感染症対策を強化し、必要な物資の備蓄を進める方針を確認した。