令和5年12月4日、鳴門市議会での定例会が開かれ、重要な市政問題が議論された。
特に、市長の泉理彦氏は新庁舎整備について言及し、完成が近づいていることを報告した。新庁舎は市民サービスの向上を図るために設計されており、ほとんどの市民が利用する窓口が1階に集約される。また、障害者への配慮として、災害時の情報提供においても取り組む予定だと述べた。
新庁舎の完成は、2024年5月のゴールデンウィークを予定しており、住民の期待が高まっている。
また、文化会館の改修事業にも焦点が当てられた。福田氏が文化会館の耐震改修に関する進捗を質問したところ、現在の計画は県の方針変更を受け、早期のオープンを目指すことが強調された。これにより、市民の期待も高まっている。
スポーツ施設に関する議論も活発だった。現在、既存のスポーツ施設の多くが老朽化しており、さらに利用者の数が増加している現状が指摘された。市民生活部の小椋勝部長は、利用実績を示し、施設の充実が求められる中での改修計画について触れた。また、スポーツイベントの開催も行われ、県内外からの利用者が多く集まることが期待されている。
さらに、教育面では不登校児童への支援策略が話し合われた。市内の不登校の人数が10月末時点で76人であることが報告され、教育長の三浦克彦氏は、適応指導教室での支援について触れた。今後も地域の多様なニーズに対応する形で、その支援策を進めていくとした。
イノシシ対策に関しても言及され、最近のイノシシによる農作物被害が問題視された。農林水産課からは捕獲方法や地域住民との協力の重要性が強調され、さらなる支援のための取り組みが求められた。
最後に、民間と連携した公園整備についての提案があった。特に鳴門ウチノ海総合公園を活かした地域活性化の為、民間の力を借りた整備が議論された。全体として、鳴門市の再生に向けた取り組みが進めばかりでなく、市民とのコミュニケーションも一層強化されることが期待されている。