令和元年12月4日、鳴門市議会の定例会が行われ、環境行政におけるクリーンセンターの課題が浮き彫りとなった。特に、ピークカット操作の不正使用や排ガス検査の不備に関する質問が多く交わされた。議員の上田公司氏は、三機工業によるクリーンセンターの管理・運営に対して疑問を呈した。
上田氏は「クリーンセンターにおけるピークカットの設定について、市がいつからその存在を知っていたのか」と問いただした。彼は、その画面を市が見落としたことに強く不満を示し、「運転担当職員が過去にその存在を確認した際、なぜ三機工業に確認しなかったのか」とも述べた。
市民環境部環境局長の三栖信征氏は、「操作画面については確認不足であった」と認める一方で、「現在は設定範囲を改善し、監視体制を強化している」と答えた。しかし、上田氏は「これまでに外部検査の結果がどれほど基準に達していないかを市は認識していたのか」と続けて質問し、市の危機感の薄さを糾弾した。
また、上田氏は公文書の管理も問題視した。彼は2011年施行の公文書管理法に基づき、鳴門市の条例や規則がどのように策定され、運用されているのかを質した。事業推進監の尾崎浩二氏は、「公文書管理規則が市で定められている」と述べつつも、過去に紛失や不適正管理があったことを否定しなかった。
このような行政の対応や公文書管理の実態について、議会の場が活用される中、さらなる透明性や効率的運営が求められている。今後の進展が期待される中、環境と行政がもたらす課題への迅速な対応が重要とされている。