令和4年11月、鳴門市議会は定例会を開催し、各議題に関する一般質問が行われた。
まず、小西努議員は「広報事業について」の質問を行い、鳴門市の公式情報発信を改善するために、新たに始まった「鳴門市KoHoさん」プロジェクトの現況を問うた。市の事業統括監である長谷川尚洋氏は、プロジェクト開始から約7か月が経過し、51本の動画が配信され、417人のチャンネル登録があると報告した。
次いで、教育行政に関する質問が行われ、叶井克典議員は中学校の部活動や不登校生の支援施策について取り上げた。教育次長の小川潤二氏は、部活動の地域移行や不登校の現状、適応指導教室の利用者数などを説明し、個別支援の充実を図る意義を強調した。
さらに、行革デジタル推進行政についての質問も行なわれ、デジタル化を進める上での課題や進捗状況が示された。鳴門市はDX推進計画の策定中であると説明し、行政サービスの向上に努める意向を述べた。
また、下水道事業及び合併浄化槽整備事業に関する質疑でも、上田公司議員が計画の見直しによる影響を指摘し、将来的な黒字化に向けた施策を求めた。都市建設部長は、事業の縮小による市民負担の軽減や効率化が図られる見込みを説明し、基準外の繰入れについて議会に対し説明責任があることを明らかにした。
鳴門市環境基本計画に関しては、海洋保全や漂着物処理についての進捗状況が述べられた。環境共生部長の西上昭二氏は、ボランティア団体との連携を強化し、今後も環境保全に取り組むと述べた。
最後に、鳴門病院の津波防潮壁とヘリポート設置に関して、長濱賢一議員は交通安全対策の重要性を声高にし、地域住民との説明会を通じた理解促進の必要性を再確認した。