令和2年11月25日に開催された鳴門市議会第4回定例会では、さまざまな議案が議題に上げられた。
最も注目を集めたのは、議案第64号から第76号までの一般会計及び特別会計の歳入歳出決算の認定である。各議案は予算決算委員会に付託され、慎重審査を経た結果、議案11件は認定、2件は原案の通り可決することに決定した。
橋本国勝君(議案第66号予算決算委員長)は、審査の中で寄附金増加に向けた取り組みについて問われ、地場産品の開拓へ努力を続ける意向を示した。特に、ふるさと納税の寄附金額は昨年に比べ4億668万9,800円に達しており、今後の増加が期待されている。
また、同番会議では多くの部門の決算が報告され、特に市民環境部に関する決算報告では、支出の透明性について多くの質問が寄せられた。たとえば、地域バスの利用状況やおもてなしスポットの運用についての質疑が行われた。理事者は、交通アクセスの改善や施設の適切な運用を進める考えを強調した。なお、地域バスは、利用が前年から減少しているとの報告もあり、バス路線の見直しが必要との指摘があった。
さらに新型コロナウイルスの影響により、公共施設や福祉事業においても厳しい状況が続いており、泉理彦市長は、今後の予算編成における効率化の重要性を訴えた。市長は、「市民の命を守るためには、必要なサービスを維持しながらも、財政の健全性を確保しなければならない」と述べ、今後の取り組みを強調した。
会期は、12月18日までの24日間と決定され、その中でさらなる議案が議題に上げられる見込みである。議長の宅川靖次君は、議会が市民の信頼を得られるよう、全員で議論を重ねることを呼びかけた。