令和元年鳴門市議会の第3回定例会が開催され、市政に対する一般質問が行われた。議長の大石美智子氏が議会を開会し、様々なトピックが取り扱われた。
圃山俊作氏は、公共施設と環境衛生に関する重要な質問を提出した。彼は、公共施設の老朽化や災害対策としての整備が急務であると訴えた。彼は、市長に公共施設の整備計画を早急に進めるよう求め、「新庁舎建設による既存施設の解体がどう進められているのか」尋ねた。
市長の泉理彦氏は、新庁舎建設が進行中であることを説明し、まず市民会館の解体計画が進んでいると述べた。さらに解体撤去のスケジュールについて明言し、施設の利用状況や今後の維持管理方針についても言及した。圃山氏は、「新庁舎の意思決定を迅速に進める必要がある」と強調した。
さらに圃山氏は、消防大麻分署の老朽化も指摘し、老朽化が進む中で、消防団詰所の耐震性の確保が著しく重要であると認識を表明した。市長も、消防活動の拠点の重要性を理解しており、「新たな施設の建設や改築を迅速に進める必要がある」と述べた。
また、環境衛生の改善に関わる質問も行われ、特に鳴門市にあるクリーンセンターの管理問題が浮き彫りになる。圃山氏は「一酸化炭素濃度の測定値が不正に管理されていた」と強く言及し、その責任を明確にする必要があると訴えた。市民環境部長の廣瀬高氏は、「改善策を講じている」旨を回答したが、多くの市民の疑念は残る。
加えて、浜盛幸氏の質問では、消費税引き上げ後の施策についても触れられた。特にプレミアム付商品券の導入やキャッシュレス決済に関する政策が、地域経済や観光業にどう波及するかについての詳細なビジョンが求められた。市長は「消費税の軽減税率やプレミアム商品券について周知徹底を図る」と強調した。
このように、今議会では公共施設の整備や消防活動、環境衛生、そして地域経済に関連する多様なテーマが幅広く議論された。これにより市政への信頼回復や市民生活の向上についての重要な施策が打ち出されることに期待が寄せられている。