令和4年6月16日、鳴門市議会は定例会を開催した。この会議では、市政に対する一般質問や、税賦課徴収条例の改正についての議案が取り上げられた。
まず、市政に対する一般質問について、12番の三津良裕氏がの登壇した。氏は、「安全なまちづくりについて」と題し、道路の安全確保や歩道の安全性に関する問題を提起した。特に、街路樹や植え込みの現状が歩行者にとって危険を伴っていると指摘した。氏は「現在の状況では特に市役所周辺や校区付近での危険が目立つ」と訴え、迅速な対策を求めた。市の担当者は、町の環境を整えるため業務委託やボランティアの協力を得て対策を進めていることを説明し、必要な剪定や管理を行っていることを報告した。
次に氏は「助け合いの地域づくり」についても意見を述べ、町内会や自治会の活性化が急務であるとし、コミュニティの充実を求めた。これに対し市の職員は、自治振興会が地域活動の中心であること、また新たな加入促進策を進めていることを伝えた。
また、「市民協働によるまちづくり」についても質問があり、職員専任制度の存在への提案がなされた。氏はこの制度について、地域活動の中核を担う職員の配置が必要だと強調した。市長は地域との連携を深めることの重要性を述べ、今後の調査研究が必要であるとの見解を示した。
続いて、鳴門市議会では、税賦課徴収条例等の一部改正に関する議案が上程された。この議案は、市の税金徴収方法を合理化し、効率的な運営を実現するためのものであると支持された。他にも国民健康保険や消防団に関連する条例の改正案が話し合われ、各議案は委員会に付託された。
また、コロナ対策に関連して、マスク着用に対する市民の理解を得るための取り組みが議論された。市は、マスク着用が必須であることを再確認し、特別な事情がある場合の配慮が必要であることを認識した。
最後に、議会は「消費税インボイス制度の実施中止を求める意見書」を政府に送付する請願書も審議し、全議員の賛同を得て、政府への要望を表明することが決議された。休日を介して次回議会は6月27日に再開される予定である。