令和3年2月26日に行われた鳴門市議会の定例会では、新型コロナウイルス感染症対策や空き家問題などが問題提起された。
まず、新型コロナウイルス感染症対策について、6番の宮崎 明市議は、「ワクチン接種体制の課題は、ワクチン供給についての具体的な計画が示されていないこと」などと指摘した。
健康福祉部長の天満 秀樹氏は、ワクチン供給の不透明感や医療従事者の確保の難しさを挙げながら、「市民が安心して接種を受けられる体制を築く必要がある」との考えを述べた。
次に、空き家・空き地対策においても、宮崎市議が取り上げ、「空き家や空き地が多く、適切な管理がされていない物件が増えている」と指摘。経済建設部長の西上 昭二氏は、1,471戸の空き家のうち、約400戸が管理不全状態にあると回答。
また、空き家対策の重要性を強調し、今年度には実態調査を行い適切な管理を促進する方針を示した。
消防力の強化に関しては、消防本部の組織見直しや消防職員の人数確保が求められる中、宮崎市議は、「本市は他の消防本部に比べて職員数が少ない。具体的な対策を求める」と強調した。消防長の山下 浩史氏は、職員数が現在の条例定数を満たしていない現状を認めつつ、「安全・安心を確保するための組織づくりに努める」との方針を述べた。
また、職員の働き方改革についても話され、「非正規雇用の待遇改善が求められる」との意見が出される中、テレワークの導入状況とその効果についても議論された。
さらに、新型コロナウイルス感染症により食品ロス問題が注目されていることから、学生に対する食料支援策などの提案も話題に上った。特に、鳴門教育大学の学生への支援拡充が求められている状況だ。
最後に、全体を通じて市民の声を反映した選択肢の必要性が示され、今後の施策策定に向けた議論が続くことの重要性が強調された。