令和4年2月22日、鳴門市議会において、市長の泉理彦氏が市政運営の各課題について詳細に言及した。
新型コロナウイルス感染症への対策に関しては、藤田茂男氏(議員)がいまだ収束しない現状を踏まえ、具体的な施策を求めた。この大規模な感染拡大は社会全体に影響を及ぼしており、感染者数の増大や重症化に対する懸念が表明された。泉市長は、感染防止のためのワクチン接種の重要性と市長としての取り組みを強調し、市民への分かりやすい情報提供が必要と述べた。
次に、当初予算編成についても問われた。藤田氏は、提案された予算が市民生活の向上につながるかを確認。泉市長は、未来志向のまちづくりをめざし、子育て支援や経済活性化に資する事業を推進する考えを示した。特に「なるとまるごと子育て応援パッケージ」は重要な柱として位置づけられ、具体的な成長支援が検討されている。
道の駅「くるくるなると」の建設については、地域経済の活性化が期待されており、泉市長はオープンの時期や運営についての具体的なビジョンを示した。4月29日開駅を予定し、地域特産品を活用した魅力的な施設運営に向けて努力が必要とされている。
文化会館の耐震化に関しては、長い休館期間が続いており、市民からの期待も高まっている。泉市長は、調査を通じて適宜情報を提供し、再開を進める意向を示した。市民にとって文化活動の拠点であることから、その重要性に対する認識が必要とされている。
さらに、人口減少・流出問題は深刻化しており、特に若年層が移住する要因に対する具体的な施策が求められた。泉市長は、結婚、新生活支援を通じて定住促進を図り、なくてはならない世代の維持に努めると述べた。また、水環境政策では、下水道整備の重要性が再確認され、普及促進の方法として市町村設置型の導入について触れられた。
市民の安心安全を担保するため、持続可能な施策が考えられ、議員らは行政との連携の重要性も訴えている。