令和元年6月7日、鳴門市議会において、主要な市政への一般質問が行われた。
議論の中心は危機管理行政に関するもので、10番議員の佐藤絹子氏が東馬詰の避難所について述べた。彼女は地域住民からの要望として、耐震化と浸水対策を施した集会所の建設を求めた。また、集会所は台風や巨大地震時の避難所としての機能を有する必要があるとも言及され、適切な整備が求められている。
佐藤氏の質問に対し、事業推進監兼企画総務部長の尾崎浩二氏が答えた。尾崎氏は、東馬詰集会所が指定避難場所として活用されていることを説明し、令和2年度末までに個別施設計画を策定して方針を示すことを強調した。さらに、集会所の整備についても地域住民の意見を反映させ、適切な対応を検討する考えを示した。
さらに、結婚支援に関する質問もありました。14番議員の高麗裕之氏は、結婚支援イベントの実施について町の魅力を高める施策の重要性を強調した。人口減少問題が深刻化する中、結婚するための出会いを提供することが地域振興につながると述べ、鳴門市における具体的な取り組みについても問いかけた。市は、この問題に対し積極的に取り組む方針を示している。
交通と観光に関しては、特にゴールデンウイーク中の交通渋滞の問題が挙げられた。観光客の増加を受け、経済建設部経済局長兼観光振興課長の小椋勝氏は、交通渋滞を緩和するための対策を講じたことを説明した。自治体としては、様々な対策を検討し、観光客が快適に訪れることができる環境作りに努める姿勢を見せている。
また、観光振興の一環として、オリジナル婚姻届の導入に関する議論も行われた。この取り組みを通じて、地域の魅力を発信し、観光客を誘致する戦略が模索されている。これに関して齋藤氏は、全国での成功例を挙げ、鳴門市でも施策を進めることの意義について考えを述べた。
さらに、文化財の保護や地域活性化などもテーマとされ、地域資源を有効活用して地域の振興に寄与することが求められている。市長や議員たちは、各施策の実現に向けて真摯に取り組む姿勢を見せ続け、地域の継続的な発展を支援する意欲を持っている。