令和2年11月定例会の第4回議会で、鳴門市における重要なテーマが議論された。
特に注目を集めたのは、ごみ処理に関する一般質問であり、上田公司氏がクリーンセンターについての問に立った。昨年度、排ガス測定値の不正発覚後、新たに確認すべき事項が浮上し、市の運営責任が問われている。上田氏は、三機化工建設株式会社が業務実施計画書を稼働当初数年間提出せず、運転指導書に基づいて業務を行っていた点を指摘している。
また、同氏は、二次燃焼室の温度管理についても疑義を呈し、理論上850度以上の温度を達成すべきところが、稼働当初はゼロ%の日が多かったことを強調した。この点に関して市民環境部環境局長の三栖信征氏は、温度管理の重要性を認識しつつも、契約違反ではないとのスタンスを示した。しかし、上田氏は、契約違反または不履行にあたる可能性があるとして強い姿勢で追及している。
さらに、ごみ袋制度についても議論が続いた。上田氏は、指定ごみ袋が県内で最も高い価格であることから、その見直しを提言。市はこれに対し、他市町村の取り組みを参考にしながら今後検討する意向を表明している。特に、販売収入を特定財源化し、その使途を公表する必要性についても言及された。
議会ではさらに、その他の議案についても意見が交わされた。後日、審査特別委員会が設置され、より詳細な検討が進められる見通しである。今後の鳴門市の環境行政やごみ処理に関する政策がどのように進展していくのかが注目される。市政に対する市民の信頼回復が急務となっている。市民からの声を真摯に受け止め、透明性のある運営を実現する責任が求められている。
市長や市議会は、地域住民と共に問題に取り組み、改善に向けた行動を加速すべきである。