令和6年6月14日、鳴門市議会で行われた定例会では、人口減少問題、子育て支援、環境行政に関する一般質問が行われた。特に議論が集中したのが、鳴門市の将来に対する懸念である。
19番議員の山根巌氏は、鳴門市が消滅可能性自治体であるとの報道を引き合いに出し、今後の施策について強調した。市民庁内の多くの意見が交わされた中、山根氏は、特に若い世代が働きたくなる環境作りの重要性を訴えた。彼は、「若い世代が働きたいと感じる仕事が必要」と述べ、鳴門市ならではの魅力を発信する必要性を強調した。
続いて、子育て支援に関する質問が挙がった。山根氏は、子供たちの将来を支えるために、さらなる支援策が求められていると述べた。最近の調査結果に基づき、鳴門市は独自の教育プログラムやキャリア教育を進めているが、その効果が高まるためには地域全体の協力が重要である。
次のテーマは環境行政であり、クリーンセンターの周辺地区への影響に関する議論が交わされた。住民からは、パッカー車や集積車両の運行がもたらす臭いや振動についての不満が寄せられ、住環境を良くするための具体策が求められた。クリーンセンター所長の岩下彰秀氏は、周辺環境の改善に向けて取り組んでいる旨を述べたが、住民の意見をより反映させる方策が必要と指摘された。
他にも、カラス対策が進められているが、その効果は十分に実感されていないとの意見も上がった。市民の協力を求めるだけではなく、他自治体の成功事例を参考にしながら、より効果的な手段を模索する必要があるだろう。
この日、一連の議論を通じて鳴門市の豊かな将来に向けて具体的な方策が必要であること、特に若い世代に求められる支援や環境整備が急務であることが浮き彫りとなった。市としては、地域の使命を再認識し、各種施策の実現に向けた努力を継続しなければならない。今後も充実した議論が期待される。