令和元年の鳴門市議会第2回定例会が開催された。注目の議題は、平成30年度鳴門市一般会計補正予算(第5号)などの承認である。これに伴い、市の税制や福祉制度の見直しも議論された。
この定例会では特に、議案第37号から第48号までの複数の議案、および請願第4号が一括で審査された。総務文教委員会の林勝義委員長は、「議案第38号は地方税法の改正に伴い、専決処分が必要であった」と報告。「前年度と比較して納税対象者が増加する見込みがあるため、しっかりとした周知を求める」と述べた。
また、企業局長である山内秀治氏は、「議案第39号の介護保険条例の一部改正について、約7,500人が保険料が軽減される」と説明した。これに対する質疑では、料金体系の透明化が求められた。
さらに、災害による市税の減免に関する議案第41号の改正についても、災害による影響を受けた市民への配慮が確認された。これに関しては、天満秀樹健康福祉部長が、「昨年度は火災による減免が1件あった」と言及した。
請願第4号「増田建築19施設の保存・顕彰などの検討」については熱い議論を巻き起こした。長濱賢一議員が「市民が増田建築の価値を再評価し、保存を求める声を反映すべき」と主張したが、最終的に不採択となった。この結果には賛否が分かれ、議員の間で論争が持たれた。
最後に、議会では副市長の選任も行われ、従来の副市長である谷重幸氏が引き続きその職に就任することが決定した。泉理彦市長は、谷氏の今までの業績を称えつつ「市民の福祉向上に向け全力を尽くす」と期待を寄せた。今回は特に、経済促進に向けた新たな補助金事業などが採択され、市政への影響が大いに注目される。今後、本市の発展に向けた施策の進展が期待される。