令和5年6月、鳴門市議会第2回定例会が開催された。
6月12日に開かれたこの会議では、重要な議案の審議が行われた。市長の泉理彦氏は所信表明において、各種事業案とその背景を示し、議員たちの理解と協力を求めている。
会期は、6月30日までの19日間と決定され、日程には多数の議案が含まれた。特に、令和4年度の一般会計補正予算案や、令和5年度の一般会計補正予算、及び6つの専決処分の承認が挙げられる。泉市長は、特に緊急性を要する案件として、補正予算の必要性を強調した。議案第36号と第38号は、過去の補正予算案であり、早期の承認が求められている。
報告の中で、泉市長はマイナンバーカードに関する一連の報道についても言及。具体的には、利用におけるシステムの不具合事例などを挙げた。これに対し、本市では再点検を実施した結果、問題は確認されていないと報告した。また、友好都市としてバングラデシュのナラヤンガンジ市との交流も進められており、両市の発展に向けた取り組みがなされることが期待されている。
次に「なると第九」に関する情報も共有され、年次イベントに対する参加者の増加が見込まれている。さらに、市内の中小企業を支える施策として、物価高騰への対応策が議論された。特に網羅的な支援パッケージが構築されており、技術導入や人材確保への補助が提供される予定だ。市長はこれにより地域経済の活性化を図りたい意向を示した。
議案第42号では青少年会館や児童館の移転も議題に上がり、地域の福祉向上を目的とした内容となっている。また、学校の再編問題についても保護者との協議が進んでおり、地域社会との調和を大切にしている。
本会議での議論を通じて、鳴門市の未来がどのように描かれていくのか、市民の関心が高まっている。今後、さらなる質疑を経て、具体的な施策の実施が期待されている。