令和3年2月4日に開催された鳴門市議会では、新庁舎整備事業に関する重要な議案が審議された。
この議案は工事請負契約の締結についてであり、新庁舎の建設に向けた進展が期待されている。
審査特別委員会による報告とその後の質疑応答では、設計に関する詳細が明らかにされた。特に、委員の野田粋之氏は設計者の選定基準に関する質疑を行い、理事者は「内部の専門家と外部の建築専門家からなる委員会が設計者を選んだ」と説明した。
また、議員からは執務スペースの確保やエレベーターの配置についても質問があり、理事者は「現状、すべての執務スペースを考慮して設計を進めている」との見解を示した。特にエレベーターの配置については、「西側に2基、東側に1基を予定しており、停電時にも稼働できる仕様です」と具体的な計画を述べた。
委員からは市民の声を反映することが求められ、理事者は「市民に対し設計の意図を説明する機会を設けたい」と回答した。これにより、市民の理解を深めることを目指していることが明確となった。
さらに、契約のリスク管理についても議論が行われ、理事者は「コンストラクション・マネジメント方式を採用し、リスクを事前に検討することで抑制を図る」と説明した。過去の経験に基づき、追加予算の発生を極力避ける姿勢が示された。
この新庁舎建設プロジェクトに対する期待感は高まりつつあり、理事者は市民期待に応えるべく、詳細な情報公開を行う方針も示した。市の特産品や伝統工芸の要素を取り入れたい意向も伝えられ、地域経済の振興にも寄与する計画であることが浮き彫りになった。
最後に、議案は全会一致で可決され、新庁舎整備事業が正式に進むこととなった。市長は、「ご理解とご協力に感謝申し上げる」と謝辞を述べ、議会を締結した。この判断が鳴門市の未来に大きな影響を及ぼすことになると、多くの議員は期待を寄せている。