令和5年2月21日、鳴門市議会は第1回定例会を開催した。
本会議では市長の政治姿勢、福祉行政、新公立保育所、広域行政、発達障害児教育、サイクリング事業、危機管理について等、多岐に渡る一般質問が行われた。
特に注目されるのは、サイクリング事業の推進と関連する広域人口、定住人口の増加を目指す取り組みである。潮崎憲司議員は、サイクリング事業の進捗状況について質問を行った。鳴門市は、南あわじ市、東かがわ市と共同でA S Aトライアングルサイクリングツーリズムを推進しており、サイクリングイベントの開催やサイクルスポットの開設などに務めている。しかし、コロナ禍においてイベント実施が難しかったため、参加者を集めるための周知が不足しているとの意見も出た。
次に、危機管理については、潮崎議員が学校内での防災行政無線の利用状況について質問した。教育委員会では、設置した戸別受信機の運用状況について述べ、より迅速な情報伝達のためのシステム検討の重要性を強調した。また、ガイドラインに基づくプログラムの導入により、情報伝達のタイムラグを解消する必要性を訴えた。
さまざまな意見が出された中で、全体的なテーマとして市民の安全や福祉、生活環境の向上が強調された。議会はこのような課題に対して持続可能な解決策を模索している。
今後の鳴門市の取り組みについて、市長は包括的な福祉施策の拡充やサイクリング事業の一層の充実を図ると述べた。これにより、鬼の手がかりとして市民や観光客の定住・交流人口の増加を図っていく考えを示している。広域行政の重要性も再確認され、今後、他自治体との連携を深めることで、地域の活性化が期待されている。鳴門市は地域の未来を見据えた成長戦略の実行を計画している。