令和4年9月30日、鳴門市議会は第3回定例会を開催し、複数の重要議案を審議した。
主要な内容としては、令和4年度一般会計の補正予算や条例改正案、財産取得に関する議案が上程された。特に新庁舎整備事業に関連する工事請負契約の締結に関しては、全会一致により原案通り可決される見込みである。
市長の泉理彦氏は、「新庁舎は省エネを実現しつつ、災害時に必要なエネルギー供給が可能な施設となる」と説明した。新庁舎は、エネルギー消費量を50%以上削減する目標を掲げており、ゼロエネルギービルとしての認証取得を目指している。
また、育児休業に関する条例改正についても説明が行われ、取得回数制限の緩和などが提案された。理事者側は、「非常勤職員の育児休業も柔軟に取得できるようにする」と述べた。
さらに、奨学金支給条例の改正もあり、支給要件の緩和が図られる。理事者は、「困窮世帯を対象に、支給の基準を明確にし、早期の支給を実現する」との意向を示した。
一方、議案第55号から第67号までの決算認定についても検討され、これらは全て原案通り可決される見込みだ。これにより、令和3年度の財務状況が正式に認定されることとなる。これらの報告に対しては、市民からも理解を求める声が上がっている。
市長は、災害対策への取り組みも言及し、台風第14号による被害があったことに触れ、「迅速な対応ができたことを感謝する」と述べた。今後も市民の安全を守るため、公助だけでなく自助・共助の体制を構築していく考えを強調した。
最後に、選挙管理委員の補充員選挙が行われ、平岡俊司氏、小池充博氏、吉永美代子氏、榊本春造氏が当選。議会の役割の重要性も改めて意識される場となった。議会閉会の挨拶では、議長が今回の付議済み案件を振り返り、議員や理事者に対する感謝の言葉を述べ、これからも市政への期待感を表明した。