令和4年12月12日に開催された三好市議会の定例会議では、一般質問や各種議案が審議された。特に、新型コロナの影響を受けた観光施策や、子育て支援に関する討論が目立った。
まず、田埜泰弘議員が一般質問を行い、12月3日に行われた「第29回夢来人イルミネーション」の成功を報告し、イベントが地域の経済復興に寄与するとの考えを示した。さらに、田埜氏は少子化問題にも言及し、不妊治療の助成について質問した。これに対し、大西利恵環境福祉部長は、三好市の不妊治療に関する助成を行っていることを説明しつつ、令和5年度以降の継続が難しいとの見通しを述べた。
さらに、三木和弘議員は投票所の改善について提言を行った。彼は、高齢者が利用しやすく、また投票しやすい環境づくりの必要性を強調した。運営側からは、具体的な改善策として移動投票所の導入などを検討する意向が示された。
また、議案第68号においては、職員の定年延長に関する条例の改正が議題に上がり、美浪盛晴議員からの質疑を受け、市側は国の基準に従った見直しを行った理由を説明した。さらに、指定管理者の契約に関する議案では、祖谷渓温泉秘境の湯の管理者として株式会社ウエルネスサプライが指定されたが、契約期間が1年間に留まった理由に対して、運営コストの高騰懸念から短期間の契約とした旨が説明された。
また、一般会計補正予算や国民健康保険特別会計補正予算に関する質疑も行われた。説明では、コロナ対策として具体的な支出が計上されていること、また支援金が観光業復興に寄与することが示された。
最後に、地域包括ケアシステムの構築に向け、共同体での支援体制強化の必要性が確認された。これらの課題に対し、議会は今後も継続的な議論を深めていく方針を示した。