三好市議会の2021(令和3)年12月定例会が開催された。市長の高井美穂氏は、新型コロナウイルス感染症に関連するワクチン接種の進捗について報告した。
12月定例会議は、12月1日から22日までの間に行われる。議題には損害賠償の専決処分に関する報告や、井川スキー場の圧雪車購入契約などが含まれている。
市長の報告によると、県内における新型コロナウイルス感染者数は減少傾向にあり、関連する対策も緩和の方向に進んでいる。しかし、オミクロン株の影響も懸念され、引き続き市民には感染対策の徹底が求められた。市独自の施策である、Go Toトラベルキャンペーンや商品券配布の進展も周知された。
また、議案の一つに井川スキー場用の圧雪車購入があり、約3960万円で契約することが承認された。産業観光部の松本俊明部長は、その目的は現行車両の老朽化に伴う更新であるとし、地域の冬の風物詩としてスキー場の活性化に寄与する意義を強調した。スキー場は四国における貴重なウインタースポーツの拠点で、地域経済を支える一環となるだろう。
新庁舎の増改築工事に関する議案も可決され、予算は約2億7940万円となった。議会では、この工事が合併特例債により賄われることも併せて説明された。
市民の健康を守るため、2021年度一般会計補正予算も承認され、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に必要な予算が含まれている。健康づくり課の喜多俊昭課長は、接種の方法として医療機関による個別接種や集団接種を考えており、市民には事前に送付される接種券に基づいて手続きがなされることが伝えられた。
議会では、さらなる市の発展に必要な各種条例の制定や改正も行われ、環境基本条例の新設が期待されている。この条例は市民が快適に生活できる環境を確保するための基盤となるものである。
最後に、全ての提出議案が審議にかけられ、賛成多数で可決された。執行部は、今後の取り組みを一層強化し、市民の生活向上に努める意向を示している。