令和2年12月8日、三好市議会12月定例会が開催され、様々な重要な議題が扱われた。
まず、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業について言及された。環境福祉部長の田中一幸氏は、接種率を65%から70%に達成することが必要であると指摘した。また、日本政府は関連法案を成立させ、接種体制の確保に向けた準備を進めており、接種実施体制についても今後の具体的な展開が期待されている。これに対し、西内浩真議員は、迅速かつ円滑な接種体制を求める姿勢を再確認した。
次に、小・中学校でのいじめ件数に関する質疑も行われた。教育長の竹内明裕氏は、過去年度のいじめ件数が149件であったことを明らかにし、そのうち113件が解消されたと報告した。また、ネット上でのいじめの問題についても教育委員会は関心を寄せ、オンライン授業に伴う課題を指摘した。
また、男女共同参画推進に関しても議論が交わされた。総務部長の東口栄二氏は、三好市における女性の審議会委員の割合が15.4%であったことを言及した。また、管理職登用に関しては32.2%が達成されていると報告したが、依然として上昇の余地があると強調した。
さらに、森林環境譲与税の活用と課題も重視された。産業観光部長の松本俊明氏は、譲与税が地域材の利活用に貢献していることおよび、新たな木質バイオマス発電の可能性についても言及した。具体的な支援策を模索し、地域の実情に合った取り組みを推進する方針が示された。
最後に、サンライズビル跡地の多目的施設に関する計画も進捗中であり、300席のホールについては必要性が見込まれているが、中耕司議員からのさらなる具体的な利活用策を求める声があがった。今後も議論が続けられ、市民にとって魅力的な施設となることが期待される。