令和元年9月2日に開催された三好市議会9月定例会議では、市長の黒川征一氏が重要な行政報告と提案を行い、複数の議案が審議された。議案の中には、柳川立体駐車場新築工事の請負契約が含まれており、契約金額は3億348万円とされている。この駐車場は、職員専用として118台を収容可能で、職員の駐車環境を改善することが期待されている。
市長は、国の方針に従い、10月からの消費税引き上げに伴って、保育料の無償化を進めると強調した。特に、3歳以上及び3歳未満の非課税世帯の子供に対しては、同様の支援策が実施されることとなる。また、三好市独自の支援も行っていく方針の下、地域の子育て環境をさらに充実させる考えが示された。
議案審議では、平成30年度の各会計決算も報告された。総務部長の宇治川栄治氏は、一般会計及び特別会計について、いずれも黒字決算であり、実質収支は13億7,289万7,000円の黒字となったと述べた。このように、厳しい財政状況の中でも健全な運営が行われていることが確認された。一方で、依然として地方交付税への依存度が高い状況が続いており、今後の見通しには慎重さが求められる。
さらに、報告第10号では放棄した債権について議論がなされ、債権の放棄に関する詳細な説明が行われた。総務部が明らかにした内容によると、放棄された債権の総額は1,753万6,940円であり、放棄の理由も含め詳細な経緯が報告された。
市は、これからの施策においても地域間の連携や住みやすい環境作りに向け、引き続き努力する方針である。特に、地域愛の醸成や、若者の政治参加の促進が重視されている。更には、医療機関との連携や観光資源の開発も地域振興の重要なポイントとして位置付けている。