三好市議会の令和3年6月定例会は、6月8日に行われ、第一日目の一般質問において重要なテーマが扱われた。
まず、新型コロナウイルスワクチン接種について、健康づくり課の喜多俊昭課長が、ワクチン接種の現状を説明した。市では、65歳以上の高齢者の接種を進めており、集団接種の日程を6月27日から始めると報告した。参加者に安心感を持たせるためにも、迅速な情報提供が求められる。特に、高齢者の不安感を払拭するため、接種会場や日時をはっきりと周知していく重要性が強調された。
次に、ヤングケアラー問題について教育委員会の宮岡浩司教育次長が触れた。ヤングケアラーとは、家庭内での特別な世話を担う子どもたちであり、その実態把握と支援が急務とされる。学校の教師が子どもたちの様子を観察し、その中から何らかの支援が必要な子どもを見つける役割が期待されている。
さらに最近では、特に注意が必要な環境が整っていない家庭環境で育っている子どもも多く、サポートが行き届かない状況にも懸念が広がる。国からの政策も重要だが、三好市独自の取り組みも進めていく必要がある。
また、教育の安全性についても触れ、タブレット端末の導入を進めつつ学校全体の安全管理も重要であることが述べられた。このように、今後の教育方針に対し、学校の管理体制が緊急に見直される必要性があるとの意見もあった。
この議会では、三好市の人口減少問題にも言及され、今後の市政運営において子育て世代の支援が焦点になっていくことが明確に示された。