三好市議会は、2021年6月22日に開催された定例会議で、重要な政策が審議された。
最初に議論されたのは、国民健康保険税条例の改正である。市長の黒川征一氏は、財政健全化の観点から改正を進める必要性を強調した。また、国民健康保険に関連して、三野病院の特別会計の補正も検討された。こちらについては、院内サービスの向上を目指し、さらなる財源確保が見込まれている。
次に、議案第35号から議案第40号までの市営住宅条例、集会所条例、そして建物の無償譲渡が提案された。特に、建物の譲渡に関しては、「地域コミュニティの維持と利用促進」がポイントに挙げられ、議会の支持を得た。議長の多田敬氏は、「地域の活性化に寄与するものである」と述べた。
さらに、2021年度三好市一般会計補正予算が審議に上がり、特に教育費のキャンセルによる取消料の負担について関心が寄せられた。委員からは「市内旅行業者の利用促進を求める声」も上がり、経済活性化を図る意義が再認識された。
この会議では、特に注目されたのが核兵器禁止に関する陳情である。賛成討論では、核兵器禁止条約の重要性が強調され、反対討論も行われたが、最終的には昨年同様に不採択となった。賛成した天羽強氏は、「日本は唯一の被爆国であり、平和のために積極的な姿勢を示すべきだ」と訴えた。
市長は、任期最後の定例会議において、「市民のための行政を基本に、観光振興や地域振興に取り組んできた」と振り返り、その成果を改めて市議会と市民に報告した。