2021(令和3)年三好市議会9月定例議会は、9月1日から24日までの24日間にわたって開催され、数多くの重要な議案が審議された。
議題の中でも特に注目されたのは2020年度の各会計歳入歳出決算の認定および2021年度の補正予算である。
決算審査特別委員会の報告で、22名の議員出席の下、決算が承認されたと報告された。特に、委員長の立川一広議員は、その審査結果として全ての提案が原案通り認定されることを伝え、「効率的な予算執行とコロナ禍における事業経費未執行の影響が要因である」と説明した。
また、別の議案として三好市保健センター条例の改正も議論の焦点になった。この改正により、41年以上経過した西祖谷保健センターが機能を西祖谷支所に移転することが決まった。文教厚生常任委員長の伊丹征治議員は、「地域の福祉支援に影響が出ないよう、連携を強化すべきだ」と強調した。
さらに、議案第46号の三好市副市長の定数を定める条例の一部に関しても活発な質疑が行われ、特に副市長を1名体制から2名体制に改める理由について、執行部は「地方行政ニーズの高まりに対応するため」と述べた。
COVID-19に関連した財政的な課題にも言及され、北川政宏氏が新副市長として選任されたことが市長から発表された。市長の高井美穂氏は「新副市長には防災・減災対策等に携わってもらう」と述べた。
これらの議案に加え、コロナ禍の影響による厳しい財政状況を鑑みた意見書の提出も決定された。責任を持って設置されたこの意見書は、地方税制の確保と充実を訴えるものである。議会における一連の流れは、市政の透明性を持ち、今後の三好市の発展に寄与することに期待が寄せられた。