令和2年12月9日に開催された三好市議会では、様々な重要な議題が扱われた。
初めに、黒川征一市長が2021年1月3日に予定されていた成人式の延期について説明した。新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先にし、成人式の延期を決定した。新成人やその家族に対し理解を求めている。延期日は2021年8月中旬を検討中で、さらに詳細を連絡すると述べた。
次に、一般質問に移り、吉田和男議員がウイズコロナにおける生活支援について取り上げた。全国的にコロナ感染者が増える中、三好市でも感染者が報告されていないが、生活困窮者への支援が急務であるとの認識を示した。独り親世帯への支援状況や相談窓口の周知、またDVや児童虐待などの問題も指摘され、対策が求められた。
黒川市長は、生活支援に向けた施策の概要を説明し、国の生活困窮者自立支援制度に基づく様々な助成を実施していると強調した。また、独自の支援策として、緊急経済対策事業を講じており、感染症の影響で収入が減少している世帯への給付金制度についても触れた。
続いての議論では、竹内義了議員が耕作放棄地への対策を提言した。高齢化や鳥獣被害による影響で耕作放棄地が増えていることが問題となっている。特に、池田町シンヤマ地区では、農業を営む方々が減少し、荒廃農地の再生が急務であると述べ、具体的な対策を求めた。
さらに、道路維持管理の必要性についても言及し、自治会による除草作業についての評価と、今後の対応策を示された。交通安全やコミュニティ機能の維持が困難になる中、自治会の活動だけでは限界があるため、市の直営による強化や業者への委託を進める考えが示された。
最後に財政対策についても議論があり、景気の減速や税収の減少が懸念される中で、持続可能な財政運営の重要性が強調され、税収の確保に向けた施策が今後も求められるとされた。