令和2年2月、三好市議会が開催され、2020年度の予算案が議題として取り上げられる。
市長の黒川征一氏は、新型コロナウイルスの影響を受けている状況を踏まえ、各施策には特に留意する必要があると強調した。新年度の一般会計予算案は、歳入歳出それぞれ255億3,638万3,000円で、前年度比3.2%の増となっている。
黒川市長は、具体的な施策として三好市まち・ひと・しごと創生総合戦略を進め、防災・減災対策、教育、子育て支援に注力する方針を示した。特に、子育て支援策では、全ての公立・私立の幼稚園と小中学校の給食費の無償化を継続することを述べた。また、教育充実のために非常勤講師や部活動指導員の配置強化も計画している。
議案第1号では、平成30年災害(過年災)の影響を受けた市道黒川線の変更請負契約が提案され、可決された。このプランにより、多くの市民が安全に通行できるよう努めるとされた。
特に注目されたのは、2020年度の特別会計にかかる議案である。国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計の予算案も審議され、歳入歳出それぞれ33億8,970万4,000円が見込まれている。これにより、医療保障の充実を図るという目標が示された。
議案第2号の柳川立体駐車場新築工事の変更請負契約については、多くの議員から疑問が寄せられ、質疑応答が行われた。特に、商業エリアへの影響や地域密着型の運営の必要性が議論された。じっくりと検討した結果、議案は可決された。
市自治体は今回の予算により、地域住民の生活向上を図る施策を一層強化することを誓った。これに対して議会からも激励と協力を求める声が上がった。
この会議を通じて、三好市は今後のさらなる発展を目指し、環境整備や福祉政策の充実が期待されている。市の成長を促進するための施策の実行が、早急に進められることが求められる。