2020(令和2)年5月13日、三好市議会は第1回臨時会議を行った。議題には議長及び副議長の辞職、選挙が含まれ、特に新型コロナウイルス対策が大きなテーマとなった。
議長の辞職については、立川一広議長が一身上の都合により辞職を申し出た。この辞職は迅速に許可され、後を引継ぐ形で多田敬議員が新議長に選出された。議長選挙においては、21名の議員のうち、多田議員が11票の支持を得た。
一方、副議長の辞職案も同様に審議され、西内浩真議員が辞職を願い出た。議会はここでも無事に辞職を受理し、古井孝司議員が新副議長として選出された。これらの選挙と辞任は新たな議会のスタートを象徴するものであった。
議事の進行の中で、黒川征一市長から新型コロナウイルスの影響およびそれに対する施策が報告された。市長は29億4,786万円の補正予算を専決処分したことを明らかにした。この予算は市民生活や経済活動への影響軽減を目指したもので、特に国民1人あたり10万円の特別定額給付金に関しても詳細を述べられた。
今後の議会運営については、任期満了の常任委員及び議会運営委員の選任が行われ、各委員会の正副委員長が報告された。これにより議会の組織体制が新たに生まれ変わった。加えて、議員報酬の5%削減が提案され、市民からの苦境に対する意思表示として重要視された。
議題は一日を通して焦点の不足なく進行したが、市民の代表としてその務めを果たすために、議員には市民の状況を理解する姿勢が求められる。市長は、今後も新型コロナウイルスへの対応を含むさまざまな施策の推進に力を入れる考えを示し、議員の協力を求めている。市民の安全と健康を守るために議会の役割は今後ますます重要になると考えられ、議会と執行部の連携が期待される。