令和4年6月22日、三好市議会は、6月定例会を開催し、複数の議案および請願を審議した。
主要な議案の中で、三好市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の改正案が特に注目を集めた。
本条例改正は家庭系ごみの有料化を受けて、粗大ごみにおける手数料を設定し、1粗大ごみあたり200円となることを規定している。これにより、収集方法や手数料の納付確認手続きについても明確化が図られた。
文教厚生常任委員会の三木和弘議員による報告では、家庭ごみの有料化が生活に与える影響が懸念され、特に低所得世帯への配慮が必要であると強調された。反対討論を行った美浪盛晴議員は、生活保護世帯以外への負担増加を指摘。結果的に、原案は可決された。
また、請願書に関しても議論が展開された。特に宮成正一氏に関する請願が大きな注目を集め、議会は彼の不当解雇事件に早期解決を求める請願を審議した。それに対し、美浪議員は賛成討論を行い、宮成氏を支援する姿勢を強調した。しかし、最終的には不採択となった。さらに、核兵器禁止条約の調印と批准を求める意見書の採択を求める請願については、賛成と反対の意見が交わされたが、こちらも不採択となった。
加えて、議案の審議に際し、2022年度一般会計補正予算第2号や国民健康保険特別会計補正予算も可決され、地域福祉に対する取り組みの重要性が再認識された。市長高井美穂氏は、これらの議案を通じて市民の日々の生活を支える努力を継続する意思を示した。
このように、三好市議会は市政の様々な課題に対処しつつ、住民の意見を反映した議論を展開し、今後も市の発展を目指す姿勢を明らかにした。