令和2年2月定例会議において、三好市は地域包括ケアシステムの進捗や課題に関する重要な意見を議論した。
高齢化社会において、地域包括ケアシステムを確立することが期待されている。特に、認知症への対応と移動支援が重要な課題として取り上げられている。三好市では、平成29年度から地域ケア会議を実施し、地域の課題解決に向けた取り組みを進めている。具体的には、認知症支援として初期集中支援チームを設置し、認知症カフェを開催することにより地域住民の支援を行っている。
移動支援のため、三好市では高齢者向けタクシー利用助成事業を開始した。しかし、これは単独の施策では解決困難であり、地域全体での取り組みが必要とされている。さらに、介護予防・日常生活支援総合事業の下で、通所型サービスや訪問型サービスが提供されており、登録事業所も増加しつつある状況だ。2020年1月までに、通所サービスが44事業所に増え、利用者も増加している。
ただし、高齢者の介護については依然として人材不足が続いており、特にヘルパーの確保が大きな問題である。三好市では社協などが担う形で、地域包括ケアシステムを支える活動を進めているが、今後さらに多様な地域の人々が集まり、相互支援を促進する必要がある。
また、地域共生社会の実現に向け、地域コミュニティの再生に注力している。具体的には、地域住民が中心となった支え合いの活動が進められており、生活支援体制の強化が求められる。このような取り組みを通じて、高齢者や障害者が共に過ごしやすい地域づくりが重要視されている。