令和3年6月10日、三好市議会は定例会を開催し、多数の重要議題が討論された。特に注目を集めたのは、新型コロナウイルスワクチン接種事業についての議論である。
高橋玉美議員は、市民の声を直接反映することが地方自治の重要な役割であると強調。この中で、新型コロナウイルスワクチン接種の予約状況について質問し、「予約がうまく進まず、多くの自治体で混乱が生じている」と指摘した。市には予約の混乱を解消するための具体的な改善策が求められる。
回答に立った環境福祉部長の滝川重夫氏は、三好市では65歳以上の高齢者のワクチン接種を個別接種と集団接種の2方式で進めており、「3回の個別接種の予約で4,140名の予約を受け付けた」と述べた。個別接種は5月末から開始されており、予約は毎回短時間で埋まってしまったため、市民への説明を強化しているという。
また、郡部における通信インフラの整備についても高橋議員は質問。特に、自然災害時における通信インフラの重要性を指摘し、早急な整備が求められると述べた。これに対し、総務部長の川原正治氏は、地方公共団体として国や県との連携を進め、不感エリア解消に向けた調査を行っていると応じた。
この日程第2では、議案34号から37号までの条例案と予算案の一括審議が行われ、各議案について質疑が終了。それに続いて、核兵器禁止条約に関する陳情も審議にあがった。議長は今後の日程を示すと共に、来る6月15日からの各常任委員会において委員長報告や採決が行われる予定を確認した。
最終的には、多数の議題について活発な意見が交わされた本日の会議では、三好市にとって重要な施策が協議され、市民の将来に向けた道筋が示される内容となった。