令和3年7月29日、三好市議会第1回臨時会議が開催された。
出席議員は21名、欠席は1名で、無事に開会した。議事の中で、市長の高井美穂氏は所信表明を行い、市政運営に対する意欲を強調した。市長は、人口減少と災害対策という2つの主要な課題に取り組む必要性について言及し、地域の幸福度を向上させる方策を模索すると述べた。
特に、新型コロナウイルス感染症対策として、ワクチン接種の計画を紹介。65歳以上の高齢者への接種は8月初旬に完了予定であり、64歳以下の接種は7月30日から開始するとした。市長は、さらなる支援が必要な事業者や生活者に対しても、引き続き取り組みを続ける考えを示した。
続いて、報告第13号として、損害賠償の決定及び和解に関する専決処分が報告された。内容は、市公用車の物損事故による損害賠償についてで、事故の詳細や和解額が説明された。また、報告第14号では、ケーブルテレビ設備移転工事における変更契約についても報告された。変更後の請負額は約1億4,800万円に上った。
また、議案第41号として、三好市手数料条例の一部改正が審議され、個人番号カードの再交付手数料の規定の修正が求められた。市民課の平田智恵美氏は、再交付手数料が地方公共団体情報システム機構によって徴収されることへの変更や、手続きの流れについて説明した。
最後に、議案第42号の無償譲渡についても議論され、旧池田消防署用地の一部無償譲渡が決定された。長期にわたり協議された結果、議会の承認を経て譲渡が実現した。
この臨時会議では、議題がすべて処理され、重要な法案や報告が次々と採決された。市長も終了後に感謝の意を表し、「誠心誠意、仕事に取り組む」と改めて決意を述べた。