令和3年2月5日、三好市議会において新型コロナウイルスワクチン接種や高齢者タクシーチケットの利用などに関する一般質問が行われた。
高橋玉美議員は、新型コロナウイルスワクチンの接種状況について質問した。彼女によると、時事通信の調査でワクチン接種を希望する人は約7割を占めている一方で、副反応への不安も同じく多く存在しているとのこと。田中一幸環境福祉部長は、ワクチンは4月から65歳以上の高齢者を優先接種すると述べ、その対象としては2021年1月31日現在で65歳以上が1万1,161名、16歳以上64歳以下が1万1,428名いると報告した。
続いて、高橋議員は高齢者タクシーチケットの利用についても言及した。彼女は、コロナ禍で外出を控える高齢者の実態を挙げ、残ったチケットの有効期限について質問。この問いに対し、田中環境福祉部長は、チケットの有効期限を延長する方針を示し、コロナ禍における利用促進についても言及した。
また、議会においては地域医療構想についての議論も行われた。副市長は、この構想が医療現場の現実を反映していないことを指摘し、コロナの影響で医療の必要性が見えやすくなったと強調した。実際、地域医療の適正配置が急務であるとの意見も多く出された。特に慢性期病床の減少が問題視され、天羽強議員は、医療機関のさらなる統合や地域開発の必要性を訴えた。
最後に、介護保険関係に関する質問も上がり、介護保険料の基準やサービスの実施状況に関する詳細が発表された。滝川福祉事務所長は、介護保険料が月額6,200円であり、サービス利用が困難になった理由として、自営業者の撤退と定員不足が挙げられた。しかし、地域支援事業については利用者も少なく、今後の施策展開が求められていることが分かった。
このように、今会議ではコロナによる新たな課題が浮き彫りとなり、今後の施策が重要視されることが確認され、議員たちからの活発な意見が交わされた。市民の要望に応えるためには、議会での議論を通じてより良い施策を打ち出していく必要がある。