令和4年3月定例会が阿南市議会で開かれ、ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する決議が採択された。これは国際社会が強く自制を求めているにもかかわらず、ロシアが侵攻を続けている現状への強い抗議であり、新たな平和の確立を求める重要な姿勢を示したとされる。
この決議は、橋本幸子議員が提案し、ロシア軍による軍事作戦が進む中、一般市民への被害が拡大している事実を指摘した。さらには、プーチン大統領の核兵器使用の示唆が非難され、「本市は平和擁護非核都市を宣言している。これは決して容認できない」と語った。議会は全会一致で決議を可決し、この緊迫した局面における市の立場を明確にした。
決議の背景には長期化するウクライナ情勢があり、自治体としての役割が重視されている。一般市民が被害を受け続ける中、地域住民の安全を第一に考える姿勢が求められている。この決議を通じて、阿南市として国際問題に対し、しっかりとした立場を示すことができたと同議会の議員も評価している。
続いて、市政に対する一般質問が行われ、カーボンニュートラルへの取り組みが話題に上った。喜多啓吉議員は、阿南市のカーボンニュートラル実現に向けた具体策として、新たな行動計画の策定を求めた。表原市長は、具体的には2030年までの温室効果ガスの排出量削減目標を掲げ、県南の中核としての役割を果たすと発表した。
また、阿南駅周辺のまちづくりビジョンについても質問があり、喜多議員から市民との意見交換が重視されるべきとの意見が述べられた。市長は、まちづくりの基本コンセプトを明示し、市民との共創を進める意向を示した。
今後、教育の充実や、公共交通の見直しを含む地域の振興策が求められる中、議会は一体となり、持続可能な地域づくりに向けて具体的な行動を促進していく必要があるとの声も上がった。将来的には、具体的な計画を市民と連携して進めることが期待される。