栃木市では、2023年に交通事故死者数がゼロとなり、市民の交通安全意識の高まりが成果として表れた。
特に住宅対象の窃盗と車上狙いの増加が懸念されている中、生活環境部長の茅原節子氏はその要因を、新型コロナウイルスの影響と外出機会の増加に見出している。
部長は、「新型コロナウイルスの影響により自宅を空ける機会が増加し、交通行動の活発化が生じた」ことを挙げ、従来の防犯対策の強化が必要だと強調した。
栃木市では、これまでに行ってきた通学路の安全点検などを通じた啓発活動が、交通安全意識の向上に寄与したと評価している。
また、市道における危険箇所の把握については、通学路安全点検などによる情報を元に、具体的な危険対策を講じていることを示し、地域の意見を積極的に反映させている。
今後も、交通事故の防止だけでなく防犯活動に対する啓発活動を強化し、全市的に効果的な対策を進めることが求められる。
また、市内での特殊詐欺の増加も懸念されており、被害者支援条例の策定から様々な施策が実施されているが、特殊詐欺対策機器の利用促進など、さらに大きな周知が必要だと述べられた。
犯罪被害者への支援に関しては、講演会などを通じた啓発が進められ、市民がより一層の理解を深める必要があることを指摘した。
生活環境部は今後もコロナ禍の影響を乗り越え、市民が安全で安心な生活を送るためのプログラムに尽力することを誓った。