令和元年第3回那須町議会定例会では、主に教育環境の充実や地域活性化施策、不登校生徒に対する具体的な支援策などが問われた。教育長の平久井好一氏は、不登校児童生徒への支援として、県から派遣されるスクールカウンセラーや町独自に配置されたスクールソーシャルワーカーを活用していることを説明した。これにより、家庭訪問を行い、子供たちの内面的成長を促し、環境改善を目指す取り組みが進められている。
しかし、通わない子が教育相談室に至らないケースには、依然として課題が残っているという。教育長は、家庭訪問や障害者とのつながりを通じて、より多くの児童生徒への支援を強調した。加えて、教育相談室の環境についても触れ、老朽化が進む施設の電気設備改修について、早急に対応する考えを示した。特に、子どもたちが安心して使用できるような環境作りが重要視されている。
次に、スポーツ振興に関連する質問が続いた。中央運動公園の改修工事の現状に対し、町長は具体的な計画がまだ固まっていないものの、スポーツ推進計画に基づいて取り組みを進めていく意向を述べた。今後のスポーツ施設のあり方については、地域住民からの意見を元に検討がなされる予定だ。
農業後継者問題についても議論された。農林振興課長は後継者不足が深刻であり、新たな交付金制度の導入やPR活動の強化を働きかけていることを述べた。特に、親元就農や新規就農を促すことが求められている。施策には、農業体験を通じた出会いの場の提供などが含まれ、地域の農業を支える人材の確保が目指されている。
最後に、地域づくり活動の支援についても、町民の意見を積極的に取り入れ、更なる施策の見直しや充実が図られることが期待されている。議会では、各種活動を通じた地域の活性化が引き続き喫緊の課題との認識が共有されている。