令和4年2月に行われた御前崎市議会定例会では、市職員関連の条例改正や一般会計予算についての審議が行われた。
特に注目を集めたのが、御前崎市職員の給与に関する条例の改正案である。この改正案に対し、河原崎惠士総務経済委員長は、職員の労働環境向上を図る趣旨を述べた。「職員の待遇向上が市民サービスの向上につながると考えている」と強調した。
さらに、育児休業に関する条例改正についても議論が行われた。鈴木雅己議員は、「育児休業の拡充は、子育て支援政策の一環として重要である」と語り、賛同を得た。
御前崎市では、再生可能エネルギー発電事業と自然環境との調和に関する条例改正も提案された。この背景には、持続可能な開発への移行が見え隠れする。早田和弘消防長は「自然と共生するエネルギー政策が急務である」と述べた。
次に、令和4年度一般会計予算の審議が行われ、各議員が意見を表明した。阿形昭議員は予算案の内容について、「財政困難が続く中での編成は大胆すぎる」と批判したのに対し、阿南澄男議員は「ひとたび編成が停止すると市民生活にも悪影響が出る」と反対意見に反論した。
最後に、財産の無償譲渡についても議題に上がり、旧浜岡学校給食センターに関する説明があった。この提案に対し、河原崎惠士議員は「地域の資源を最大限に活用するための取り組みとして有意義だ」と評価した。
閉会にあたり、栁澤重夫市長は、「新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続くが、地域振興に向けてしっかりと予算運営を行う」と挨拶した。